こんにちは、デパテニです。
今回は硬式テニスラケットのお勧めや試合で武器になるラケットたちを紹介したいと思います。
テニスの上達にも欠かせない「ラケット」。ここ数十年で性能はよりパワーアップし、私たちのテニスライフを楽しませてくれています。
古いラケットをご使用の方、これから新しいラケットに買い替えるという方は是非とも参考にしてみてください。
この記事がおすすめな人
- ラケットを新調しようと検討している人
- テニスの上達スピードが停滞していて悩んでる人
- 最新のラケット、おすすめのラケットに興味がある人
はじめに
テニスラケットは毎年新しい性能が追加されたラケットが各メーカーから登場します。
モデルによっては2年毎にモデルチェンジされますが、どのメーカーも数十年前ものと比べると、ボールの飛びも良くなっており、スピン(回転)がかかるのでコートに収まりやすくなっております。
今回の記事では下記メーカーのテニスラケットについて、特徴は商品の魅力とおすすめのポイントをご紹介していきます。
ご紹介するメーカーは以下になります。
- Babolat(バボラ)
- YONEX(ヨネックス)
- Prince(プリンス)
メーカーによってラケットの性格も違い、それぞれ得意・不得意がある中で、ラケットを購入するということはとても重要な決断。
安いお買い物ではないので慎重に検討して購入したいところ。
他のサイトでもインプレや評価は色々とありますが、当サイトでも読者にとってこれからラケットを買うもしくは検討している方へ少しでも有用な情報が発信できれば幸いです。
是非参考にしてみてください。
2022年、2023年に使ってみたいラケット
Babolat(バボラ)
バボラのテニスラケットと言えば、初心者にも扱いやすい「ピュアドライブ」が有名かと思いますが、他にも「ピュアアエロ」や「ピュアストライク」と根強い人気を誇るラケットがあります。
また、Babolat社は元々ストリング(ガット)メーカーとして創業したフランスのテニス関連製品メーカですので、有名ラケットの他にもガットにも定評がブランド。
多くのテニスプレーヤーが使用してます。
プロテニスプレイヤーのラファエル・ナダル選手をはじめ、日本のトッププロの選手も多く使用されているテニスラケットになります。
海外選手
- ラファエル・ナダル
- ドミニク・ティエム
- フィリックス・オジェ・アリアシム
- カルロス・アルカラス
- ソフィア・ケニン
etc..
日本国内選手
- 清水悠太
- 杉田祐一
- 斉藤貴史
- ダニエル太郎
- 綿貫陽介
etc..
ピュアアエロ(PURE AERO)2019年モデル

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークで「スピン」を使って攻めていきたい人
- ウィナーショットよりは「スピン」をかけ相手のミスを誘いたい人
- ダブルスよりはシングルスをメインで、たまにボレーをする人
ピュアアエロの特徴としては、とにかくストロークにおいて「スピン」をかけて攻めていきたいプレーヤーにおすすめ。
程よい飛び(パワー)も兼ね備えており、普段アウトしそうなボールでも「スピン」がしっかりかかるので、相手のベースライン上でボールが沈みコートに収まってくれるのに驚きました。
弾道が高めで、バウンド後も高く跳ねてくれるので相手プレーヤーが打ちづらそうにしてるのが目に見てわかりました。
気になるスペック情報
ピュアアエロ2019

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 300g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 23-26-23 |
ラケットの長さ | 27インチ |
ストリングパターン | 16×19 |
「ピュアアエロ」はフラット系のプレーヤーには不向き。
ワイパースイングまでとはいきませんが、しっかりと足で踏み込んでトップスピンをかけれる人には、すごく武器になるラケットです。
ラケット面が100インチと面が広い分、スイートスポットエリアも広くダブルスでのボレーも難なくこなせる一本。
ただ、「ピュアドライブ2021」とボレー比較してしまうと、「ピュアアエロ」の方が若干ボールを捉えた時の面がブレが気になるところ。
ネガティブポイント
- ボレーは面ブレする
- ボールの球離れ感が強いので、バックハンドのスライスは少し打ちづらい
- コントロール向けではない。

ダブルスがメインで、積極的にボレーに出る人なら断然「ピュアドライブ」の方がおすすめです。
ピュアアエロ 2022(PURE AERO 2022 2023)
ピュアアエロ 2022 2023

特徴
このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークで「スピン」を使って攻めていきたい人
- ウィナーショットよりは「スピン」をかけ相手のミスを誘いたい人
- ダブルスよりはシングルスをメインで、たまにボレーをする人
2022年8月25日に発売されました新作「PURE AERO 2022 2023」は旧作モデルの欠点であったボレーの際に感じる面ブレが緩和されていました。
ですのでダブルスの際には積極的にボレーをする方にもおすすめの一本。
アエロらしいボールの食いつきはそのままに、反発力とスピンのかかりやすさは旧作と比べると多少制御されているのかなと感じられました。
反発力を押さえ多分、しっかりとボールの体重をかけられスピンもかかるので、重いスピンボールが打ちやすいラケットです。

ポリガットを50ポンドで張って試打してみましたが、ボールのインパクト時にフレームがしなるのを強く感じました。
もう少し弾く感じを好む人にはガットのテンションを少し上げた方がいいと思います。
打感は多少はマイルドになりましたが、ピュアドライブ2021ほどの柔らかさは感じず少し硬いと感じます。
気になるスペック情報
ピュアアエロ 2022 2023

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 300g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 23-26-23 |
ラケットの長さ | 27インチ |
ストリングパターン | 16×19 |
ピュアドライブ(PURE DRIVE)
ピュアドライブ2021

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークでは「フラットドライブ」系を使って攻めていきたい人
- サーブを武器にして、ゲームメイクしていきたい人
- サーブの威力・速度(スピード)を上げたい人
- 攻撃的なストロークでウィナーショットを決めていきたい人
- ダブルスでボレーを多用する人
- スイングスピードが速くない人
「ピュアドライブ」は他のラケット(他社様のラケット)と比較すると、とにかく打つボールの速度が上がります。
さすが「ピュアドライブ!」ラケット自体にパワーを求めるならおすすめ。
2018年モデルと比べて、少し飛びが抑えられより一層競技志向でも扱えるようになった印象です。

僕の感覚ですが、サーブに関しては普段使用しているラケットの1.2~1.5倍ほどのサーブの威力が上がり、サービスエースをとることが増えました。
気になるスペック情報
ピュアドライブ2021

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 300g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 23-26-23 |
ラケットの長さ | 27インチ |
ストリングパターン | 16×19 |

「ピュアドライブ」と「ピュアアエロ」は兄弟みたいなもので、トッププロの選手でもこの2機種を行き来する人もいるとのこと。
試打をしていて少し気になるところもあったので、その点についても記載しておきます。
ネガティブポイント
- 筋肉があり、もともとパワーがある方には少しボールが飛びすぎてしまう。
- 思ったよりスピンがかからない。(フラットドライブで伸びるボールがメインになるかと)
- コントロール向けではない。
ピュアストライク(PURE STRIKE)
ピュアストライク

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークでは「フラットドライブ」系を中心にコースを狙って攻めていきたい人
- スイングスピードが速く、ラケットを張り切っていきたい方
- 打感は硬めが好みの人
- ボックス系のラケットが好きな人
「ピュアストライク」は他の機種がラウンド形状のものに対して、ボックス形状のラケットになります。
これまで紹介してきた「ピュアアエロ」、「ピュアドライブ」のようなラケットにパワーがあるようなタイプではないので、しっかりと自分から振り向ける方に向いている一本。
ボレーも難なくこなせますが、どちらかといえばストローカー向けのラケットになります。
適度にしなりもあり、球持ちのいい打感がすごく気に入りました。

ボールがガットの食らいつき、しっかりボールを潰して威力のあるストロークができる
コントロールも良いので、ピンポイントにコースを狙っていけます。
気になるスペック情報
ピュアストライク

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重量(重さ) | 305g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 21-23-21 |
ラケットの長さ | 27インチ |
ストリングパターン | 16×19 |
YONEX(ヨネックス)
ヨネックスは日本国内メーカで日本ラケットスポーツ界を代表する有名ブランドになります。
プロテニス界での国内外多くの方に愛され使用されているメーカーで、近年では海外の選手が使用を多くされているように感じます。
メイドインジャパンの良さが徐々に海外の選手たちに伝わってきたのでしょうか。
馴染みのある選手では、最近ニュースでも見かける「大阪なおみ」選手や、車いすテニスでの活躍が報じられている「国枝慎吾」選手など有名なプロテニスプレーヤーがYONEXのテニスラケットを使用しております。
海外
- スタン・ワウリンカ
- デニス・シャポバロフ
- ニック・キリオス
- カスパー・ルード
- レイトン・ヒューイット
ポイント
- 大阪なおみ
- 国枝慎吾
- 西岡良仁
- 日比野菜緒
- 添田豪
Vコア100(V CORE 100)
Vコア100(V CORE 100)

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークでは「フラットドライブ」系を使って攻めていきたい人
- ラケットを張り切っていきたい方
- サーブの威力・速度(スピード)を上げたい人
- 攻撃的なストロークでウィナーショットを決めていきたい人
- ダブルスでボレーを多用する人
ストローク・サーブ共に「スピン」がかかりやすく、自分の力で振っていける一本。
ラケット自体がしなる感覚があるのと、ヘッドが走る感覚が、とても気持ちのいいボールを打つことができます。
打感も柔らかくなり、弾道も素直にまっすぐ飛んでくれます。
特にリターンがしやすく、うまく合わせて打点に入れればリターンエースが取りやすい!
気になるスペック情報
Vコア100(V CORE 100)

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 300g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 24-25-22 |
ラケットの長さ | 27 |
ストリングパターン | 16×19 |

ラケット面が100インチサイズのわりには、打った時にボールが暴れる感じが少なくコントロールしやすいと感じました。ストロークもボレーもオールマイティにこなせる一本です。
Vコアプロ97(VCORE PRO 97)
特徴と魅力
Vコアプロ97(VCORE PRO 97)

このラケットはこんな人に向いている1本
- ストロークでは「フラットドライブ」系を中心にコースを狙って攻めていきたい人
- ボールのホールド感が良いので、厚いあたりでしっかり振り向くことができる人
- スイングスピードが速い人ほど、薄ラケの良さを感じれるので薄ラケを検討してる人
- ボールのコントロールも大事だけど、もう少しパワーを欲しいと感じている人

「Vコアプロ97」は重さも310gと結構重め。
扱うにはある程度体を鍛えて体力があるプレーヤにはおすすめの一本です。
Vコアプロ97の特徴として、ボールをしっかりと掴みボールを潰して飛ばせられるようになっているラケット。
フレーム厚さが21mm均一と薄く、かつラケット面も97インチと小さめで一見難しそうと思いつつも、ラケットに撓りとパワーを感じられました。
程よくラケットが飛ばしてくれるので、コントロールがしやすくストロークは武器になります。
スピンもかけやすく、「フラットドライブ系」のショットを得意とするプレーヤーにはおすすめの一本。
気になるスペック情報
Vコアプロ97(VCORE PRO 97)

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 97平方インチ |
重量(重さ) | 310g |
バランス | 310mm |
フレームの厚さ | 24-25-22 |
ラケットの長さ | 27 |
ストリングパターン | 16×19 |
Eゾーン100(Ezone 100)
Eゾーン100(Ezone 100)

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- ラケットのパワーを利用してボールを飛ばしていきたい人
- スピードのあるボールを打ちたい人
- スピンをかけて攻めていきたい人
- ボールのホールド感を大切にしてる人
- 速いテンポで試合を運びたい人
Eゾーン100(Ezone 100)の特徴としては、楽にボールが飛ばせてかつスピードのある球を打てることが魅力です。
意見は分かれるかもしれませんが、打感は柔らかく・ホールド性も高く打っていて気持ちが良いラケット。
テンポよくラリーができ、試合ではEゾーン100(Ezone 100)の弾きの良さとスピードボールで速い展開でプレーしたい方にはおすすめの一本です。

バボラの「ピュアドライブ」と似た感じがしますが、Eゾーン100(Ezone 100)の方がスピンのかかりが良い感じました。
気になるスペック情報
Eゾーン100(Ezone 100)

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 300g |
バランス | 320mm |
フレームの厚さ | 23.8-26.5-22.5 |
ラケットの長さ | 27 |
ストリングパターン | 16×19 |
Prince(プリンス)
Prince(プリンス)といえばラケット面が110平方インチ「デカラケ」といキーワードで一躍日本で有名になった印象が強いメーカーですが、デカラケ以外にも「グラファイト」シリーズなど、現在でも幅広い年代の方から人気のあるメーカーです。
また、Prince(プリンス)社は元々テニスボール・マシンのメーカーとして創業した米国のテニス関連製品メーカですので、ラケットの他にもボールカートなどテニスサークルやスクールなどで定評があるブランド。
モデルで女優の季葉(きわ)さんがPrince(プリンス)ブランドイメージキャラクターとして、princeのアパレルや用品を着用したことで、ブランドの認知もグッとアップしたかと思います。
気になる方はPrince(プリンス)のテニスウェアもチェックですね。
TOUR 100(310g)※2022年9月発売予定
TOUR 100(310g)

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- 競技志向で反発力を求てる人
- ホールド感を求めている人
- 打感が柔らかいのが好みの人(マイルドな打感)
TOUR 100(310g)の特徴は、とにかく打感がマイルドでラケット自体にもパワーがあるのが感じられました。
ボールの弾道をコントロールできるところもTOUR 100(310g)の魅力。

反発力があるのでボールのコントロールが難しいと思いきや、低弾道・高弾道とメリハリがつけやすいと個人的に感じられました。
反発力がある分、スピンをかけるのは少し難しくはなるのですが、ガットのポンド数を少し低めに設定することでホールド感が高まり、強烈なフラットドライブを打つことができます。

ガットはローテンションで張った方がボールを包む感じでギュっと掴んで弾きスピンも程よくかかります!
フラット系、フラットドライブ系のストローカーにおすすめの一本。
またラケット面も100インチありますので、ボレーもしやすくラケットの重さを利用して軽く当てるだけで楽にボレーをすることができます。
試打会での限られた時間の中での感覚ですので、参考になれば幸いです。
気になるスペック情報
TOUR 100(310g)

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 310g |
バランス | 310mm |
フレームの厚さ | 22-23-20 |
ラケットの長さ | 27 |
ストリングパターン | 16×18 |
TOUR O3 100(305g)※2022年10月発売予定
TOUR O3 100(305g)

特徴と魅力
このラケットはこんな人に向いている1本
- 厚いあたりのストロークを打てる人
- スイングスピードが速い人
- ラケットに振り抜きの良さを求めている人
- 他社にはない感覚、打感を求めている人
TOUR O3 100の特徴は、prince独自のフレーム形状「O-Port」がグロメットなしで搭載されていることです。

とにかく打感については好き嫌いが分かれるかと思いますが、なんとも言えない打感の硬さがあり、フレームが硬く反発力も控えめな仕上がりとなっております。

「TOUR 100(310g)」と「TOUR O3 100(305g)」は全くの別物。
ラケットの打感にマイルド感やラケットにパワーを求めるなら断然「TOUR 100(310g)」の方がおすすめ。
O3の良さは振り抜きがものすごく良いところとスイートエリア(スイートスポット)が広くなるので多少ラケットの芯を外してもがしゃることなく相手コートに返球できるところが使ってみてよかったところ。
試合で使用するのであれば、ある程度スイングスピードがあり厚くボールに当てられる人が「TOUR O3 100」の良さを十分に発揮して、武器になるおすすめの一本。
気になるスペック情報
TOUR O3 100(305g)

項目 | 内容 |
---|---|
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量(重さ) | 305g |
バランス | 310mm |
フレームの厚さ | 22-23-20 |
ラケットの長さ | 27 |
ストリングパターン | 16×19 |