
こんにちは、デパテニです!
日本人選手の活躍もあって、最近徐々に人気・注目の集まるスポーツがテニスです。
コロナでテレワーク普及し、運動不足解消にテニスを始める方、新しい趣味としてテニスを始める方も多いのではないでしょうか。
「バックハンドでのラリーが苦手」、「バックハンドのストロークが安定しない」などテニスをはじめてから悩まれてる人が多いのではないでしょうか?
今回は初心者向けに「初心者の両手バックハンドが早く上達するための6つのステップ」をテーマに記事をまとめました。
グリップの握り方
ダブルハンドのグリップの握り方
テニスの両手バックハンドには、人によってさまざまな握り方がありますが、まずは利き手に関しては一般的に使われているグリップ「コンチネンタルグリップ」という持ち方(握り方)から始めるのが良いでしょう。
利き手と反対側の握り方はラケットの面に手のひらを合わせた状態で握るイースタングリップで握ってみましょう。
握り方のポイント
- 利き手はコンチネンタルグリップ(包丁持ち)
- 利き手と反対の手はラケット面に手のひらを合わせて握る(イースタングリップ)
- 左右の手はくっつけた状態
コンチネンタルグリップの持ち方であればラケットを持ち替える必要がないので、フォアハンドからの切り替え(グリップチェンジ)に素早く対応できるメリットがあります。
両手バックハンドが苦手な人はグリップの見直しからしてみましょう。
握り方のもう一つのポイントとして、握る手の力加減を意識してみることです。
グリップを持つ上の手をメインに下の手は3割程度の力で握るようにします。
ポイント
バックハンドの利き手の握り:バックハンドの利き手と反対側の握り = 7 : 3
例)利き手が「右」の場合、左手がメインになりますので、左手の握りが7割 右手が3割
両手とも全力で握ってしまうと力んでしまい、ボールが飛ばなくなります。
正しい打点の位置を理解する
両手バックハンドを安定して打つには、打点の位置と打点時の腕の形の2点を意識し、正しい打点に入れるようにしましょう。
正しい打点は体より前
両手バックハンドは両手でグリップを握っているので、打点が体の真横になりがちですが打点は前です。
両手バックハンドでも、フォアハンドと同様に打点は体より前に持ってきます。
打点が体より後ろに下がってしまうとアウトやネットにかかるなど、予測できない方向にボールが飛んでしまったりミスに繋がります。
ボールに上手く力を伝えられなくなりショットに威力(重さや球速)がでません。
ポイントは3つです。
ポイント
- 打点の高さは腰の高さの位置で体より前でボールを捉える
- 体の向きは半身斜め横向きをキープ(打ったあとは正面を向いてOK)
- 両肩とグリップで二等辺三角形をつくる
スイングを大きくとり、打点は体よりも前にして打つようにするを意識してみましょう。
打点の高さは腰の位置でボールを捉える
両手バックハンドは両手でグリップを握っているため、打点を体の真横で取ってしまう方が多いですが、フォアハンドと同様に打点は体より前に持ってきます。
このときになるべく腰の辺りでボールを捉えることを意識してみてください。
体の向きは半身斜め横向きをキープ(打ったあとは正面を向いてOK)
打点に入る前までは体の向きは半身斜め横向きをキープしましょう。
体の軸がブレないようにする必要があります。
ただ、打ったあとは正面を向いてOKです。
両肩とグリップで二等辺三角形をつくる
打点時にラケット面が打ちたい方向へ向いていることが方向を安定させるカギとなります。
両手バックハンドの場合では両腕で作られた二等辺三角形をキープすることでラケットの面の安定に繋がり、打ちたい方向に飛ばすことが出来ます。
ここでどちらか一方の肘が曲がっていると、ラケット面の向きが変わってしまいボールのコントロールが難しくなりますので注意してください。
ボールをコントロールしたい場合は、まずは打ち分けられる体制でボールを返球することから
まずは基本的な動作を習得し、打点を体よりも前に持ってきたら、徐々に強打も打てるようになります。
肩のターン(テイクバック)
テイクバックとは一般的にはラケットを引くことと言われておりますが、ラケットを引くのではなく肩を回すことを意識してみます。
ポイント
テイクバック = 肩をターンさせる
テイクバック(ラケットの正しい引き方)
テニスのストロークを打つ時には、フォアハンド・バックハンド共に身体をひねって戻すという動き(ねじりの動作)が基本。
このひねりの動作をするために、肩をターンさせることで自然と体をひねることができさます。これでテイクバック完了です。
この時にラケットヘッドが下がらないように注意してください。
テイクバックのポイント
- 素早く両手に持ち変える(グリップチェンジ)
- 手首の形を作る
- ラケットヘッドが下がらないように、同じ高さのまま肩をターン
- 腰の高さでラケットをストップさせる
準備(テイクバック)の段階で良いショットが打てるかどうかが決まります。
テイクバック次第でその後のスイングに影響を与えていきます。
バックハンドが得意な人はこの肩からのテイクバックが上手にできています。
苦手になる原因の一つに、体が正面を向いたまま「手」又は「腕」だけでラケットを引いてしまっているテイクバックの人が多いです。
手首の形を作る
両手バックハンドでは手首はあまり動かさないようにします。
まずは手首の形を確認しましょう。
ポイント
- インパクト時の手首の形を確認
- テイクバックからフォロースルーまでの間に、手首の形が崩れないように形をキープ
両手バックハンドは手首を返すだけでもボールを返すことができますが、打点が定まらず、コントロールが悪くなってしまいます。
また手首を動かしてしまうと二等辺三角形も崩れてしまいボールに上手く力を伝えることができなくなります。
ボールを打つ時の手首の形をまずは確認し、テイクバックからフォロースルーまでの間に、手首の形が大きく崩れないように形を保ってボールを打つことを意識してみましょう。
両手バックハンドの利き手と反対側の手は、インパクトのときに手首が背屈の状態にします。
背屈とは
手の甲が腕側に45~90度程度曲げた状態
手首の背屈をテイクバックのときに作り、スイングからフォロースルーの間維持するように意識してみましょう。
肩のターンをして、ラケットを出すスペースを広く作る
肩のターンをするこでラケットを振り出すスペースを確保することができます。
両手バックハンドでは、ラケットを振れる可動域が狭く、小さい範囲でしかラケットを振ることができきないのでボールに上手く力を伝えられないのです。
肩のターンをすることでラケットを振り出すスペースを確保し(振れる可動域を大きくする)、ボールに上手く体重を乗せることができるようになります。
ポイント
肩のターンは、右肩(左利きの場合は左肩)を深く入れ、相手プレーヤーに背中が見えるくらいひねり、内側(右側)の肩をしっかり入れるように意識する。
ラケットヘッドは下げず、グリップ部分を腰の高さでストップ
初心者の方であれば、打つタイミングを覚えるために、利き手の位置を腰の高さでストップさせてボールを打つことから始めてみましょう。
打つタイミングを掴んできたら、腰の高さでストップさせず、テイクバックの流れで打つようにしていきます。
テイクバックをして、できるだけ早くボールに近づくことで、ラケットを振る余裕を作りましょう。
ボールに近づく
素早く肩のターンを準備(テイクバック)し、ボールに近づくことも大切です。
テイクバックをしっかり準備してたとしても、ボールに近づくのが遅いと、正しく打点に入るのも遅れ、ラケットを出す前にボールが来てしまい振り遅れの原因になります。
テイクバックをし、できるだけ早くボールに近づくことを意識してみましょう。
ボールに早く近づくことで、ラケットを振る余裕を作ることができます。
利き足を踏み込みボールを打つ
利き足で踏み込む
両手バックハンドの場合は、両腕が近寄っていて腕を動かせる可動域が狭く、踏み込んで縦の流れを作る方がボールを飛ばしやすいことから、基本的には踏み込むことが推奨されています。
右利きなら右足、左利きなら左足が、両手バックハンドの踏み込み足です。
踏み込み足がクロスに踏み込んでしまう方は、体が上手く回らず手打ちスイングになってしまいます。
踏み込み足が打球方向へ踏み出せない原因はテイクバック時にラケットを後ろに引いてしまうこと。
後ろに重心になってしまうことで、多くの方が陥りやすいものでもあります。
しっかり踏み込んでラケットヘッドダウンを行う
しっかり踏み込むことで自然とラケットヘッドが落ちて、ラケット自体の重さ(遠心力)を利用してパワーを出すことができます。
踏み込むタイミングが遅くなってしまい、スイングと一緒に踏み込んでラケットを振ってしまう人は
重心が後ろに残る時間が長くなってしまい、手に余分な力が入り、ラケットヘッドダウンが行なわれないまま、打点との距離がつまった状態で
ボールを打てる状態に早くセットすることで、踏み込み足に重心を乗せる・ラケットヘッドダウンが行われる・ラケットを振るという一連の動作をする時間を確保できます。
身体を残す
「身体を残す」というのが少しわかりづらいかもしれませんが、踏み込んだあとに、そのままの勢いで体が前に突っ込みすぎないように体制を保つという意味です。
身体を残すことで、スイングがズレなくなり、鋭くラケットを振り抜けます。
しっかり体重を乗せてから残す
踏み込み足にしっかり体重が乗せてから身体を残すことを意識してみましょう。
身体を残すことで、体の軸がまっすぐになり、力の分散を抑えることができます。
頭とおへそを残して肩だけ入れ替える
頭とおへそを残したまま肩だけ入れ替えるイメージを持ってください。
頭と肩が同時に正面を向いてしまうと、体とラケットが一緒に動いてしまい、ラケットが前に出にくくなります。
頭とおへそを残して肩だけを入れ替えることを意識することで、肩が動くライン上でラケットを出していくことで打点を前に取ることができるようになります。
まとめ
今回は両手バックハンドについての記事をご紹介しました。
バックハンドが苦手で少しでも上達したい方、ご参考になればと思います。
テイクバック(肩のターン)と踏み込む足の大切さ、手首を動かさず身体を残すことを意識して練習してみてください。
バックハンドの苦手意識を克服していきましょう。