
こんにちは、デパテニです!
コロナでテレワーク普及し、運動不足解消にテニスを始める方、新しい趣味としてテニスを始める方も多いのではないでしょうか。
「テニスのグリップ握る種類はどれくらいあるの」、「正しいグリップの握り方を知りたい」などテニスをはじめてから悩まれてる人も多いのではないでしょうか?
テニスラケットを持つ部分には「グリップ」という名称が付いていますが、日本ではそのグリップの握り方も「グリップ」と表現することが多いです。
今回は握り方を意味する「グリップ」をテーマに記事をまとめました。
テニスラケットの持ち方・グリップの握り方
テニスを始めたばかりの初心者の方であれば、ラケットのグリップをどのように握るのが正しいか迷うかと思います。
まずグリップの握り方には種類があるといことをお伝えします。
グリップの握り方種類
- コンチネンタルグリップ
- イースタングリップ
- セミウエスタングリップ
- ウエスタングリップ
ラケットのグリップの握り方は上記のように「コンチネンタルグリップ」、「イースタングリップ」、「セミウエスタングリップ」、「ウエスタングリップ」と種類があり、握り方によってテニスのプレーや打点の入る位置に大きく影響してきます。
自分に合うグリップの握り方、プレースタイルや状況に合ったグリップの握り方がわかっているとプレーの質が向上するでしょう。
この記事を読んでみて自分に合ったグリップの握り方を見つけてみましょう。
打つショットによってグリップを使い分ける(グリップチェンジ)
テニスの試合の中では、さまざまなショットを打つ機会があります。
打つショットに適したグリップの握り方があることを知っておきましょう。
ポイント
- サーブ
- レシーブ
- ストローク
- ボレー
- スマッシュ
サーブやレシーブから始まり、ラリーではストロークを打ち合い、ときにはネットにでてボレーなど、テニスで打つショットはさまざま。
ソフトテニスではネットプレーを中心にゲームメイクする「前衛」、ベースライン上でストロークを中心としたショットを打つ「後衛」と役割が分かれておりますが、硬式テニスにおいてはそれらのすべての技術が必要となります。
サーブやスマッシュ・ボレーに適したグリップの握り方や、ストロークに適したグリップの握り方とそれぞれ適切なグリップの握り方があります。
適切なグリップの握り方を理解し、グリップを使い分けることによって今よりもショットに威力を出せたり、ショットの安定にも繋がります。
逆に適切なグリップを理解せず、グリップチェンジをせずにテニスを続けていくと身体に負担がかかり、いずれケガをしてしまいます。
怪我
- 肩の怪我
- テニス肘・テニスエルボー
打つショットに応じて、適切なグリップを理解し、テニスをプレーしている中で素早くグリップチェンジができるよう、各グリップの握り方と使用するシーンについて簡単に内容をまとめてお伝えします。
しっかりと自分の打つショットに応じてグリップチェンジをし、適切なグリップで打てるように意識してみましょう。
いわばグリップはショットの基本ですので、グリップをしっかりと理解した上で、各ショットを練習することを心がけることが大切です。
コンチネンタルグリップ
基本的な握り方の一つに「コンチネンタルグリップ」があります。
フォアハンド・バックハンドのグリップチェンジを行わずにプレーがしやすいグリップになります。
握り方
コンチネンタルグリップは、握り方の説明例として他のサイトでも「包丁を握るように」または「握手をするように」と表現されることが多くあります。
テニスラケットを地面に対し垂直になるように持ちあげ、ラケットを立てた状態で利き腕で握手をするようなイメージでグリップを握ってみてください。
グリップの握り方メモ
コンチネンタルグリップ ≒ 包丁を握るようにグリップを握る
ここでポイントがあります。
それは
ポイント
人差し指と中指の間隔を空けること
人差し指と中指の間隔をあけて握るようにしましょう。
間隔が詰まって握ってしまうと力む原因になり、ボールの飛びが悪くなります。またコントロールも難しくなってきますので、人差し指と中指の間隔は空けるようにしてグリップを握ることを意識しましょう。
この「コンチネンタルグリップ」ではサーブやフォアハンドの場合、親指側のラケット面でボールをとらえます。
ボレーのバックハンドの場合は反対に手の甲がある側のラケット面でボールをとらえます。
使うシーン・場面について
サーブやスマッシュ、ボレー向きのグリップで、特にサーブとボレーの標準的なグリップとして知られています。
その他、フォア/バックハンドのストロークでのスライスを打つ時にも使います。
テニスの基本的なグリップのような位置付けなので、コンチネンタルグリップをしっかりと覚えて、他のグリップを覚えていくことがおすすめです。
コンチネンタルグリップの良い点・悪い点
良い点
- 低いボールを返しやすい。
- ラケットが伸ばしやすくなるので、守備範囲が広がる。
- スライスショットが打ちやすい
- バックハンドへの切り替え時に素早く対応できる
コンチネンタルグリップの良いところですが、スウィングがコンパクトになるため、低い軌道のボールを返しやすいことです。
また他のグリップの握り方に比べて、ラケットが伸ばしやすいので、守備の範囲を広げることもできます。
フォアハンド・バックハンド共にスライス回転をかけやすいです。
フォアハンド・バックハンドのグリップチェンジを行わずにプレーがしやすいグリップになります。
良くない点
- 打点が後方になるため、トップスピンをかけづらい。
- グリップと手首の向きが並行になるため、前の打点や高い打点で打ちづらい。
デメリットとしては、ボールを捉える打点が後ろ寄りになるので、トップスピンをかけづらいです。
ボールのバウンドが高い打点に対して打ちにくいです。
イースタングリップ
テニス初心者の方には「イースタングリップ」が比較的握りやすく、主にストロークで使用されるグリップです。
テニススクールなどでも、ストロークを習う際には最初に基本グリップとして教わることが多いです。
スイングも地面と平行に移動しやすいため回転の少ないフラットショットを打つのに適しています。
握り方
コンチネンタルグリップと同様、ボールは親指側のラケット面でとらえます。
利き手の手のひらをラケット面に合わせ、そのままグリップ部分まで手を移動して握ります
先ほどのコンチネンタルグリップと比べると、右手を少し外側(右側)に回した位置で握るイメージです。
使うシーン・場面について
ストロークを打つ場合のグリップの中では比較的わかりやく、また打ちやすいため、初心者におすすめのグリップです。
フォアハンドストロークを中心に、フォアハンド側の面で打球するショット全般に使用することができます。
ラケット面と手の平の向きが一緒なので、ボールを捉えやすく、手のひらでボールを打つ感覚に似ています。
バックハンドの握り方も同じなので、左右対称に考えることで簡単に握ることができます。
イースタングリップの良い点・悪い点
イースタングリップの良い点を3つ挙げます。
良い点
- 打点が前になることにより、ボールのスピードが出やすい
- 手のひらと打球面が同じ方向を向いているので初級者でもボールコントロールがしやすい
- 色々なボールに対応しやすく、オールラウンドに打てる。
イースタングリップの良いところですが、低い打点が打ちやすく、打点も前になりますのでボールのスピードも出しやすいです。
手のひらと打球面が同じ方向を向いているので初級者でもボールコントロールがしやすく、様々なボールの返球に対応しやすいのがイースタングリップの良い点です。
逆にイースタングリップの悪い点については、
良くない点
- 高い打点が打ちにくい
- トップスピンを打つのが難しい
薄いグリップになりますので、高い軌道のボールの返球、特に強打するのが難しくなります。
またトップスピン回転をかけにくいという点もあります。
メモ
イースタングリップ ⇒ フラットショット向け
セミウエスタングリップ
現代テニスの主流となっているのが「セミウエスタングリップ」です。
イースタングリップとウエスタングリップとの中間にあたり、力・回転はやや弱まるものの、遠いボールへの対応がしやすくなります。
高い打点でのショットも対応でき特にトッププレーヤーに限らずこのセミウェスタングリップが主流となっています。
握り方
イースタングリップと、ウエスタングリップのちょうど中間の握り方になります。
親指と人差し指のV字の部分が、イースタングリップよりもさらに外側(右側)になります。
コンチネンタルグリップやイースタングリップと同様、ボールは親指側のラケット面でとらえます。
使うシーン・場面について
ストロークが打ちやすいグリップですので、イースタングリップと同様安定して力を入れることができます。
トップスピン回転をかけやすいので、ラリー中にストロークでガンガンにトップスピンをかけて打つプレースタイルの方にもおすすめできます。
ラケット面がやや下向きとなりやすくスイング軌道が下から上へと移動するためトップスピン(順回転)を打つのに適しています。
セミウエスタングリップの良い点・悪い点
セミウエスタングリップの良い点を2つ挙げます。
良い点
- 高い打点で強打がしやすい
- トップスピンがかけやすい
セミウエスタングリップは冒頭でもお伝えしましたように、とにかくストロークでトップスピンが掛けやすいです。
ストロークの打ちやすさとスピンの掛けやすさがあり、程よく手のひらでしっかりと握ることができますので、ボールコントロールもしやすいのもおすすめな握り方のポイントとなります。
逆にセミウエスタングリップの悪い点については、強いて書くのであれば
良くない点
- 高い打点が打ちにくく肘に負担がかかる
セミウエスタングリップは低い打点が打ちやすいのですが、高い打点が打ちにくくスピンがウエスタングリップと比べるとかけにくいという点があります。
慣れればそこまでは気にならないとは思います。
メモ
セミウエスタングリップ ⇒ 現代テニスの主流となっている持ち方で、ストロークでスピンを掛けたい人向け
ウエスタングリップ
セミウエスタングリップよりも、さらにトップスピン(順回転)をかけたストロークを意識した方は「ウエスタングリップ」がおすすめです。
握り方
ウエスタングリップは、セミウエスタンよりもさらに外側(右側)から握るグリップです。
ラケットを地面に対し並行にした状態で、握手するように握ってみてください。
使うシーン・場面について
下から上へとスイングがしやすいので、トップスピン回転のボール非常に打ちやすいです。
腰から上の高いボールも比較的打ちやすいのもこのウエスタングリップの良い点です。
逆に、低い位置のボールや手前に落ちたボールは打ちにくくなり、打ち方によっては他のグリップよりも肘や手首に大きな負担がかかってしまいます。
高い打点で強打しやすいですが、体から遠いところで返球するには不向きなグリップになります。
ラケット面が下向きになりやすいため、スイング軌道が下から上へと移動することからトップスピン(順回転)を打つのに適しています。
ウエスタングリップの良い点・悪い点
ウエスタングリップの良い点を2つ挙げます。
良い点
- 高い打点で強打がしやすい
- トップスピンがかけやすい
打点がさらに前になり体の近くでボールを捉えるので、強いボールにも押されづらいです。
ラケット面が下向きになりやすいため、スイング軌道が下から上へと移動することからトップスピン(順回転)を打つのに適しています。
良くない点
- 低い打点が打ちづらい
- ボールのスピードを出しづらい
スウィングが大きくなるため、低い打点が打ちづらいです。
ボールのスピードを出しづらく、スイングスピードがある程度必要となってきます。
まとめ
コンチネンタル グリップ→イースタングリップ→ セミウエスタングリップ→ウエスタングリップの順に、外側に回していく、というイメージを持つ理解しやすいかと思います。
ここまで基本的なグリップを紹介してきましたが、テニスは多くのグリップを扱います。
適切なグリップをマスターすることは、テニスの上達はもちろん、怪我の防止にもつながりますので是非それぞれのグリップの特長と握り方を抑えて自分に合った握り方でテニスをしていきましょう。