
得点の数え方と試合の進め方ルールについて
はじめに、テニスの試合での得点の数え方(カウント)や試合の進め方に関わる、3つの用語を押さえましょう。
押さえておきたい用語
- ポイント
- ゲーム
- セット
ポイント(Point)
テニス用語の「ポイント」とは、得点の最小単位です。
得点を1回獲得するごとに、「1ポイント」「2ポイント」とカウントされます。
ポイントとは
「ポイント」とは得点の最小単位。
ポイントを相手より先に多く獲得したプレーヤーが勝つ、というのが得点の基本的なルール
ポイントとスコアの考え方
テニスでは少しややこしいのですが、実際のポイントと、スコアの値の表示が違ってきます。
例
- 1ポイントならスコア上の得点は「15(フィフティーン)」になります。
- 2ポイントなら「30(サーティ)」になります。
- 3ポイントなら「40(フォーティ)」になります。
実際のポイントとスコア上の表示、コール(言い方)をまとめると以下のようになります。
ポイントとスコア、コール仕方
ポイント | スコア | コールの仕方 |
---|---|---|
0 | 0 | ラブ |
1 | 15 | フィフティーン |
2 | 30 | サーティ |
3 | 40 | フォーティ |
4 | G | ゲーム |
ゲーム(Game)
テニス用語の「ゲーム」とは、試合の最小単位です。
テニスのルールでは、4ポイントを先に取ったプレーヤーが、「1ゲーム」を獲得したという意味合いになります。

※「4ポイント先に取ったプレーヤーに1ゲーム獲得したことになる」というのが基本ですが、テニスのルールではお互いに3ポイントを持っていた場合、デュースという特別な得点ルールがあります。
このような場合
40 - 40 (フォーティオール)になった場合、特別なルールが発生
後ほど説明しますが、ひとまずは以下をテニスの基本ルールとして理解しておきましょう。
ゲームとは
「ゲーム」とは、得点を基準にした試合の単位。
どちらかのプレーヤーが4ポイント先取するまでを「1ゲーム」とカウント
4ポイント先取で1ゲームが終わったら、また次のゲームが始まります。
デュースについて知っておこう
先ほど「4ポイント先に取ったプレーヤーに1ゲームを獲得する」と記載しましたが、テニスのルールではお互いに3ポイントを持っていた場合、デュースという特別な得点ルールがあります。
このような場合
40 - 40
(フォーティオール)
※お互いに3ポイント持っている状態
この場合、40 - 40 (フォーティオール)とはコールせず、デュースとコールします。
そしてもう一つデュースになった場合にはルールがあり、2ポイント差をつけないと1ゲームが終わりません。
デュースから1ポイント差がついたとき、サーバー(サーブをする人)とレシーバー(サーブを返す人)のどちらがポイントを取ったかによって、コールの仕方が変わります。
デュースでサーブ側がポイントを取った場合
Ad - 40
(アドバンテージサーバー)
※サーバーが1ポイント取った場合
アドバンテージサーバー(サーブを打つ側が1ポイント取った場合)の状態で、サーブをする人が連続してポイントを獲得した場合、「ゲーム」となり、1ゲームを獲得することができます。
デュースでレシーブ側がポイントを取った場合
40 - Ad
(アドバンテージレシーバー)
※レシーバーが1ポイント取った場合
アドバンテージレシーバー(レシーバーが1ポイント取った場合)の状態で、レシーブ(サーブを返す側)が連続してポイントを獲得した場合、「ゲーム」となり、1ゲームを獲得することができます。
ゲームとは
「ゲーム」とは、得点を基準にした試合の単位。
どちらかのプレーヤーが4ポイント先取するまでを、「1ゲーム」と数えます。
ただし、「40-40」になった場合は、デュースになりどちらかが2ポイント差を付けたら1ゲームと数える。
1ゲームが終わったら、また次のゲームが始まります。
セット(マッチ)
「ゲーム」の集合体だと理解してください。「ゲーム」より大きな試合の単位のことを「セット」といいます。
テニスの試合では「マッチ」という用語が使われることがありますが、マッチ数とセット数はイコールだと思って大丈夫です。
先に6ゲームを獲得したプレーヤーが、「1セット」を獲得します。
例えば、計5セットの試合なら3セット、計3セットの試合なら2セット選手したほうが勝ちです。
セットとは
セットとは、「ゲーム」より大きな試合の単位で、どちらかの選手が6ゲーム獲得するまでを、「1セット」と数えます。
最終的に、規定のセット数を獲得したプレーヤーが勝者です。
マッチ数=セット数を指しています。
「セット」にも例外が2つあります。
デュースでレシーブ側がポイントを取った場合
- 「5-5」の場合は2ポイント差をつけないと「セット」が終わらない
- 「6-6」になった場合は「タイブレーク」が発生
セットポイントが「5-5」の場合、2ポイント差をつけないといけません。
セットポイントが「6-6」になった場合は「タイブレーク」が発生します。
タイブレークについて知っておこう
ゲームの獲得数が「6-6」のときに、「タイブレーク」が発生します。
特別に12ポイント制のゲームが用意され、2ポイント差をつけて7ポイントを先取したプレーヤーが勝利することができます。
もし「6-6」となってしまった場合は、2ポイント連続で先取したプレーヤーが勝利することができます。
タイブレーク
12ポイント制のゲーム
2ポイント差をつけて7ポイントを先取する
6ポイント同士になってから2ポイント連続で先取する
ポイントが入る条件は
テニスでポイントが入るケースは色々ありますが、主なものは以下のような時です。
ポイントが入るパターン
- サービス(サーブ)を2回失敗した場合(ダブルフォルト)
- 打った球が相手のコートの外にいってしまった場合(アウト)
- 打った球が自分コートのネットにかかってしまった場合(ネット)
- ネットに触れた場合(タッチネット)
コートの「イン」と「アウト」の判定
シングルスとダブルスでは、「イン」なるコートの有効エリアに違いがあり、「イン」と「アウト」のポイントが入る判定も違ってきます。
シングルスでもダブルスでもボールがコートの有効エリアに入っていれば「イン」、エリアの外に出てしまったら「アウト」となります。
シングルスでは、ダブルスより「イン」の範囲が狭いです。
シングルスの場合
シングルスの場合、以下の赤枠がコートの有効エリアになりまので、エリアの外にボールが入っても「アウト」になります。

ダブルスの場合
ダブルスの場合、以下の赤枠がコートの有効エリアになりまので、ボールはエリアの中にありますので「イン」になります。

シングルスとダブルスでは、サイドライン(両側の横ライン)が違います。
コートを見ると、サイドラインは内側と外側に2本あります。

シングルスは、内側のサイドラインまでなら「イン」、ダブルスは、外側のサイドラインまでなら「イン」と判定されます。
サーブとレシーブのルール
サーブとレシーブの違いや、その交代のルールについて説明します。
サーバー、レシーバーの違い
サーバーとは?
サーバーとは、「サーブ」を打つ側のことです。
レシーバーとは?
レシーバーは、サーバーが打ったボールを、打ち返す側のことです。
交代のルール
サーバーとレシーバーの役割は、1ゲームごとに交代します。
テニスの試合ではサーバー側(サーブを打つ人)が有利になり、レシーバー側(サーブを返す人)の方が不利になる傾向があります。
ゲームでサーバーが勝つと、有利な形勢を保守する意味で、「キープ」と言われます。
逆に、不利なほうのレシーバーが勝ったら、そのゲームは「ブレイク」と言われます。